トルコでは過去にも余震で被害拡大「大きな余震が発生する可能性は否定できない」
ホランキャスター:
世界各地の地震を研究している、筑波大学の八木勇治 教授によると、「トルコはプレートの境界に位置しており、大きな地震が発生しやすいが、今回は最大級の規模」のものだということです。

過去の大きな地震としては…
1999年のトルコ北西部地震。マグニチュードは7.4、亡くなった方は約1万7000人。
2011年、日本でも東日本大震災がありましたが、トルコ東部地震。マグニチュードは7.2、亡くなった方は約600人。
八木教授によりますと、「2011年のトルコ東部地震では、本震から約2週間後に大きな余震が発生。被害がさらに拡大した。今回の地震でも、この先、大きな余震が発生する可能性は否定できない」ということです。
各国で支援の動き 日本は75人程度を派遣予定
日本政府としても支援の動きが出ています。
6日夜、国際緊急救助隊・救命チーム(警察・消防・外務省などの職員)の先遣隊18人がトルコに出発。最終的に75人程度を派遣する予定だということです。

岸田総理も6日、「日本も地震による甚大な被害を多く経験してきており、過去の震災において、日本とトルコはお互いに支え合ってきました。日本は常に、トルコの皆様とともにあります」と話しています。
各国からも支援の動きが出てきています。
アメリカは、トルコのエルドアン大統領と電話会談を行い、バイデン大統領は「あらゆる支援を提供する用意がある」と話しました。

イギリスは、捜索・救助の専門家76人、救助犬4匹をトルコに派遣することを決めています。
EUは、救助チームをトルコに派遣という動きです。
トルコでは、ウクライナやロシアを含む45の国から支援の申し出があるということです。
ロシアでは、シリアの大統領と電話会談を行い、プーチン大統領は、シリアに駐在するロシア軍に救助に当たるよう指示したということです。
