福島県石川町では、温泉の熱を利用して南国・沖縄特産の「海ブドウ」の養殖が行われています。

本来、温暖な地域で育つ海ブドウですが、こちらでは、地元・母畑温泉の温泉水を利用しています。

安部遼アナウンサー「八幡屋が運営している日帰り温泉「帰郷邸」の温泉を、この高低差を活用してビニールハウスまで運んでいます。ハウス内は温かく、この中で陸上養殖が行われています。」

養殖を行う農業法人では、地元の温泉を活用しようと去年12月に海ブドウの陸上養殖を始めました。

農業生産法人「アーステクノ」渡邉雅彦さん「陸上養殖は、魚は大手がたくさんやっていますので、太刀打ちできません。そこで海藻をやってみようかということで海ブドウを選定しました。」

海水が入った水槽を温泉の熱で温めることで、海水の温度が27度前後と海ブドウの生育に適した温度に保たれるということです。
現在は、15センチ程度まで成長しました。

東北で育った海ブドウの味は?

安部遼アナウンサー「海ブドウいただきます。海ブドウ特有のプチプチとはじける食感をすごく感じます。おいしいです。」

海ブドウは、4月上旬から八幡屋で料理で提供されるということです。

福島県内では、そのほかにも様々な陸上養殖が行われています。