アメリカ上空で中国の偵察気球が飛んでいるのが見つかったことを受けて、アメリカのブリンケン国務長官の中国訪問が延期されました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「中国による容認できない行動を受け今週末に予定していた中国訪問を延期します」

ブリンケン国務長官はアメリカ時間3日夜に北京に向けて出発する予定でしたが、中国の偵察気球がアメリカ上空を飛んでいるのが見つかったことを受け、「建設的な訪問ができる状況ではない」として、訪問を延期したことを明らかにしました。

ブリンケン長官は中国の外交トップ・王毅共産党政治局員に直接、電話で訪問の延期を伝え、偵察気球について「アメリカの主権や国際法の明らかな違反で容認できない」と述べたということです。

その上で、ブリンケン長官は王氏に「アメリカは引き続き中国との外交関係を重視している」と話し、状況が許せば北京を訪問する意向を伝えたとしています。

また、ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領も「このタイミングの中国訪問は適切ではない」として、訪問延期に同意したということです。