「人を殺したという事実は自分の心に傷として残る」

軍の横暴を阻止するには、武力で勝利するしかないと強調する男性。
一方で、苦しい胸の内も口にしました。
「小隊長として、『敵を殺せ』と命令したこともあります。人を殺したという事実は自分の心に傷として残る」
民主化を勝ち取るまでは戦い続けると決意を語る若者たち。
しかし、中には心や体に一生消えない傷を負う若者もいます。
ーー後悔はない?

右手失った男性
「命をかけて戦っている仲間を思えば右手くらいなんでもない。ただ、母に伝えた時、母は泣きました。そのことは悲しかったです」
クーデターから2年…今なお続く苦しみ
たくさんの手形で描かれた絵。手形の中に、一人一人が抱える思いを描き入れているといいます。

戦闘で左目を失った男性の作品です。
絵を描いた男性
「私の目です。左目がもう見えないんです」
小さな手形の中にはビーチで両親と手をつなぐ姿がありました。

絵を描いた男性
「この避難民の女の子は、両親とビーチに行きたいと言っていました。でも、その子の両親は軍に殺されて、もういないんです」
クーデターから2年。その間、ミャンマーの若者や子供は苦しみ続けています。
一刻も早くこの状況を終わらせるために、私たち、国際社会にできることはないのでしょうか?