胃がんの検診に変化、自分のリスク認識を…
能登医師は、2年に1回は、がん検診を受けることを勧めます。胃がんの検診については、最近、変化があったといいます。
能登啓文医師:「法定の検診として生活習慣病の検診は1年に1回ですよね。厚労省が言っている胃がんは2年に1回でいいですよということになっています。従来は胃透視(バリウム検査)を毎年やっていましが、胃カメラになったらきれいな画像で細かいことわかって、本当に見落としは少ない。バリウム検査の場合は綺麗な画像が全部出るわけではありませんので毎年やった方がいいです。街中では、実際に半数ぐらいは胃カメラの検診になっている場合が多いと思います」
自分にどのようながんのリスクがあるかを認識して、検診を受けることが大切だといいます。
能登啓文医師:「女性は、子宮がん、乳がんは20歳代から出てきます。まず乳がんに関しては、マンモグラフィーという画像診断や乳房のエコー検査を2,3年に1回。若い頃は子宮頸がん、ワクチンが一時中止になっていたのが、今また推奨されるようになってきていますので、ワクチンを打っておく。胃、肺、大腸、膵、胆道、こうしたがんは45歳ぐらいからようやく上がってくるんですね。だからそれ以前はあんまり気にする必要はない。検診として自分にどういうリスクがあるか。タバコを吸っている人は肺がん、それから胃がんに関してはピロリ菌がいるかどうか。ピロリ菌がいる人は除菌さえすれば、そのリスクは減るんです。胃がんの検診は受けていけばいい。大腸に関しても45歳以上の場合は便の検査をするということ。便潜血をしっかり受けて陽性ならば2,3年に1回大腸カメラをすると3,4年は大丈夫です。肝臓がんは、B型C型肝炎とかをチェックしておけばあんまり気にする必要はない」