大腸がんは早期発見で十分根治が望める…
がんに関しては、何よりも早期の発見が重要だといいます。
能登啓文医師:「全てのがんが、自覚症状が出てからでは大体もう遅いです。生命に影響を与えないような部分を切除しても、リンパ節に転移している場合もありますので、大きさにして1センチぐらいが限界。と、1センチ超えたらちょっと大きい。大腸は本当に早期発見につきるんです。早期発見すれば本当に治るがんです。検診でやる便潜血というのは感度の高い検査ですから、それさえやっておけば進行が突然にポンと出ることはないわけです。大腸カメラで、ポリープがあったらみんな取ってしまえば、進行がんで亡くなることはほぼないんです。
ところが、そういう検診を受けてない人が突然に腸がつまったということで、行ったら進行がんになったと、それはもうポリープの段階ではないんですね。大腸カメラは肛門から入れなきゃいけないし、洗腸して大腸を綺麗にしてみないといけない。特に女性は躊躇するんですね。それで女性の死因の第1位になっちゃうんです。肺がんや、悪性度が高い膵がんにしてもそうです。早期発見すれば根治性を十分望める疾患なんですね」