捨てられるはずのものに付加価値をつけ、新たな製品として作り変える「アップサイクル」。アイデアを活かし挑戦する生産者が増えています。
リサイクル会社を経てアップサイクルに興味
赤、緑、黄色…オブジェのように色鮮やかな野菜のピクルス。大分県中津市でアップサイクル事業を立ち上げた林勇士さんは、訳ありの野菜を使ってオリジナルのピクルスを製造しています。
(林勇士代表)「規格外の野菜とか、多少形が変わっている野菜も美味しく食べられるっていう選択肢を提示したかったっていうような商品ですね」

割れたり曲がったりして市場に出ない野菜をピクルスに加工してアップサイクルした商品。去年12月には1か月でおよそ300本を販売しました。
(林勇士代表)「12月はお歳暮のタイミングでいっぱい売れました。始めて2年ぐらいですけど少しづつ知名度は上がってきています」
大分大学を卒業後、リサイクルの会社に就職してアップサイクルに興味を持ったという林さん。その後、海外を渡り歩き、先進例を学びました。

(林勇士代表)「僕が行ったのが4、5年前だったんですけど当時からすごく活発に行われてましたし、最近日本でもここ1、2年ぐらいで大企業を含めアップサイクルに取り組む数は増えてきています」
去年9月、三和酒類とコラボしてお酒を作る過程で発生する「赤酢」を使用した「赤酢ピクルス」を製造しました。国内でも注目が高まっている「アップサイクル」。林さんは、ピクルスの製造をきっかけにさらに活動の幅を広げていきたいと言います。

(林勇士代表)「今後はもっといろんな生産者さんとか、企業さんとかとコラボしながら、もう少しそのアップサイクル含め、このオオイタピクルスの魅力だったり付加価値だったりっていうのを広める活動に広げていけたらなと思いますね」
