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― 事業者の立場で考えると、個人差がある中でそういうことがちゃんと言える職場を作りたい、働きやすい環境を整えたいと思いますし、家庭では、思春期の男の子が2人おりますので、女性はそういうことがあるんだよというのを折々に伝えていきたいなとも思います。

― 男性の立場で思ったのが、フェムテックって言葉、とても言いやすいんですよね。男性からすると、生理であるとか、更年期とかはちょっと言いにくい部分はあるんですが、フェムテックって本当に言葉にしやすくて、かつ言葉の持つ意味の幅が広いから、少し前のSDGsのようにフェムテックっていう言葉がどんどん世の中に広がっていけばいいなとは思います。

― そのことによって、相談しやすい雰囲気が出てくればいいなと思いますし、例えば就職活動するにしても会社選びの基準がこのフェムテックになるのかもしれないなと思いました。

― 実は経済効果というところにも影響がありまして、経済産業省によりますと、生理や更年期・出産などの女性への影響を調べますと、フェムテックに取り組む経済効果は年間で2兆円に上るとされているんです。

女性にとっても、これは個人差が大きいので、自分の経験が全てではないだけに、女性同士も理解し合うことが必要だと担当者の方は話していました。

― 経済効果もそうなんですけれども、何よりも1人ひとりがやりがいを持って幸せに、そして企業や周りの人の理解を得るという意味でも、こういうものが周知されるといいなというように思います。