世界文化遺産登録に向けて、今後の流れは

政府は1月19日に正式版の推薦書をユネスコに再提出しました。3月中に事前審査が始まり、順調に進めば、今年の秋ごろにイコモスの調査員が佐渡で現地調査を行います。

イコモスは、その調査結果をもとに、遺産をどのように評価するかについてユネスコに勧告します。この勧告が来年2024年の夏前とみられていて、早ければ、夏ごろにも世界遺産委員会で登録の可否が審査され、正式に決まります。

一方で気になるのが、“朝鮮半島出身者の強制労働があった”として反発している韓国の動きです。韓国は日本政府が正式版の推薦書を再提出したことに即座に反発し、「遺憾を表明する」という報道官論評を発表しました。

永岡文部科学大臣は韓国が強制労働があったとする明治時代の遺産について、今回推薦した江戸時代のものとは、「全く異なる文化遺産だ」と述べていますが、世界遺産登録に向けては政府が日本の主張や立場を丁寧に説明し、国際的な理解を得られるかも大きなポイントになりそうです。