いまや商業施設の救世主。QRコード決済対応マシンも登場

都内にある商業施設「町田JORNA」でも集客アップを見込み、22年11月に専門店を誘致した。専門店の周りにはアパレルや小物のお店が並んでいる。

町田JORNA 横田直店長:
前店舗は女性向けのセルフエステの店舗でした。新型コロナウイルスの関係もあり、閉店になってしまったということです。それで、カプセルトイの専門店があるということで、これならお客様も楽しんでフロアを回遊してもらえるのではないかというところで決めさせてもらいました。我々が想定していた以上に女性が友達同士で来店され、違う店舗を見て寄っていただいている感じが見受けられます。
誕生から半世紀以上を経たカプセルトイは新たな進化を遂げ、商業施設の救世主になろうとしている。

今、最新のカプセルトイにはQRコード決済に対応したマシンも登場している。ウィーチャットペイやアリペイなど外国人観光客も使えるように配慮されている。
――カプセルトイのブームをどう見るか。
第一生命経済研究所 首席エコノミスト 熊野英生氏:
よく考えたなと思います。これから電気代が3割上がりますが、これは電気代がかからないので。ニッチだと思いますが、現状を逆手にとって高収益を狙っていくと。損益分岐点を計算すると、1日あたり12個以上売れると利益がどんどんかさ上げされていくので、人気のフチ子のような結構いいものを入れていくと収益率も高まるのではないかと思います。
――回すという作業のアナログ感や昭和っぽい感じが受けているのか。
第一生命経済研究所 熊野英生氏:
昭和というと年配者みたいなイメージですが、昭和の文化というのは若い人にも新鮮なのでしょう。そこが受けているのだと思います。
今あちこちで昭和的なものが受けている。カプセルトイは回すという行為を買うコト消費で、何が入っているかわからないというワクワク感も含めた魅力がある。この値段でこんなものまでという驚きは、100円ショップに行った時の驚きと似たところがあり、そういう意味では日本的なビジネスで、いろいろな可能性がありそうだ。
(BS-TBS『Bizスクエア』 1月28日放送より)














