福島県本宮市伝統の「初寅祭(はつとらさい)」から中継です。
今年は、名物の裸神輿も3年ぶりに復活するということです。

【中継・安部遼アナウンサー】
本宮市の高松山観音寺で行われている「初寅祭」です。

およそ120年続くこの祭りは、1年で最もご利益があるとされる旧正月から数えて最初の「寅の日」に毎年開かれていて、きょうがその日にあたります。

こちらの寺では、七福神の一人、毘沙門天をまつっています。
毘沙門天は、開運や勝運などにご利益があり、虎は、その使いとされています。

現在、行われているのが「献膳行列」です。お供えするお膳や梵天を持って、ご本尊が安置される100メートルほど先のお堂に向かって歩きます。

この初寅祭で最も盛り上がるのが、午後8時ごろに行われる「青年裸神輿」で、新型コロナの影響で今年3年ぶりの開催となります。

40年ほど前から始まった青年裸神輿は、本宮市内の20代から40代の男性30人ほどが神輿を担いで境内を練り歩きます。

厳しい寒さのなか、お焚き上げの周囲をまわる姿は圧巻です。
最大の特徴は、神輿の上に人が乗って梵天を振ることなんです。梵天を振ることでご利益をまくとされています。

この梵天を振る役目は、初寅祭を始めるきっかけを作った方の子孫が代々務めているということです。

裸神輿の参加者は、このあと水で体を清めたあと、午後8時ごろから神輿を担ぎます。