福島県浪江町の帰還困難区域について、復興再生拠点の避難指示解除に向けた住民説明会が福島市で開かれました。
浪江町の帰還困難区域のうち、町は対象となる室原(むろはら)、末森(すえのもり)、津島(つしま)の3つの復興再生拠点で、今年3月末までの避難指示解除を目指しています。
30日、福島市で復興再生拠点の避難指示解除に向けた住民説明会が開かれ、町民約20人が出席しました。
町と国の担当者が「復興再生拠点区域の除染や生活に必要なインフラもおおむね復旧している」などと説明しました。
一方、町民からは帰還後の防犯面の不安や、復興再生拠点区域外の除染に関する質問が出ました。
また、介護に関する不安を抱える人も…。
福島市に避難している窪田たい子さん(67)「老老介護で、お父さんが障害者で、97歳のおばあさんがいるので、その介護をしながら見知らぬ土地で生活をしているのが一番不安。インフラとかそういうのが無ければ生活はできないけれど、そういうのをちゃんとしてもらえれば(浪江町に)帰って生活したいなと思っている」
町と国は、2月5日まで県内外で同様の住民説明会を開催する予定で、住民から出た意見をもとに協議を進めていくとしています。














