ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から2か月が経ちました。戦火を逃れてきた東部の街でキリスト教の重要な宗教行事復活祭を迎えた避難民たちの思いをJNNが取材しました。
記者
「侵攻からちょうど2か月のきょう、ウクライナではイースターをお祝いする日で、このように教会には避難してきている方々など多くの方が集まってきています」
戦火を逃れてきた人が多く集まるウクライナ東部の都市ドニプロ。イースター=復活祭を迎えた24日、教会には多くの市民の姿がありました。
司祭
「平和なウクライナ、平和な空が訪れますように」
復活祭は、避難民が多く滞在するホテルでも祝われていました。つかの間の笑顔が戻りますが、人々の胸の内には複雑な思いが交錯します。
「お墓にもいけず、苦しい。とてもつらい。言葉で言い表せないですが、つらいのです」
「司祭が来てくれて有難いですが、どうやって、この感情を伝えることができるのか…つらすぎて…どうやって生きていけばいいのか…息子も病院に入院している。退院したら、どこに行けばいいのか、行くところもなくなりました」
また、首都キーウではゼレンスキー大統領が聖堂を訪れこう訴えました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「光は闇に、善は悪に、生は死に打ち勝ちます。従ってウクライナは必ず勝ちます」
そのキーウをアメリカのブリンケン国務長官とオースティン国防長官が訪れ、ゼレンスキー大統領と会談しました。
ロイター通信などがウクライナ政府高官の話として伝えたもので、ロシアによる侵攻後、アメリカの閣僚がキーウを訪問するのは初めてです。ゼレンスキー氏はさらなる軍事支援を求めたものとみられます。
一方、ロシアが制圧したと主張する南東部マリウポリでは。
「おむつがないので自分で作りました。赤ちゃんが汗で肌荒れに悩んでいます」
ウクライナの軍事組織「アゾフ連隊」は拠点の製鉄所内部とする映像を2日連続で公開しました。アゾフ連隊・副隊長はイースターの24日もロシア軍が攻撃を続けていると非難しています。
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