北朝鮮はNATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長の日本と韓国訪問について、「『新冷戦』の暗雲を引き寄せる対決訪問で、戦争の前奏曲」だなどと批判しました。

朝鮮中央通信は30日、NATOのストルテンベルグ事務総長の日韓訪問について、国際政治研究学会の研究員による論評を掲載しました。

そのなかで、「アジア太平洋地域に『新冷戦』の暗雲を引き寄せる対決訪問で、戦争の前奏曲である」と非難したうえで、訪問は「アジア版NATOの創設」をあおりたてるなどと批判しました。

また、「NATOがアジア太平洋地域にまで勢力圏を拡大しようと試みてきた」などと指摘したうえで、「地域に招かれざる客を引き込んで、韓国と日本は極度の安保危機に近づいている」と強調しています。

NATOのストルテンベルグ事務総長は29日から30日にかけて韓国を訪問し国防相らと会談、30日から来日し岸田総理との会談も予定されています。