男性任せの避妊の現状
代表理事・東田美香さんは、「今回の早坂さんの呼びかけはすばらしいと思う。コンドームは、構造的には男性がつけるもので、第一義的には男性が用意すべき。ただ、どちらかが用意すればいいというわけではなく、たとえば一緒に買いに行ったり、費用を折半するなど、二人で準備するのが望ましいと思う。」とした上で、キミノトナリで相談を受け付けた女性たちに、低用量ピルの服用を推奨していると言います。

NPO法人「キミノトナリ」代表理事 東田美香さん:「私たちは、妊娠不安で相談をくださった方には、『低用量ピルの服用を検討したことはありますか?』と聞くようにしている。女性が主体的に避妊をする場合、日本では選択肢として低用量ピルしかない場合がほとんど。ただその問題点の一つは、金銭面の負担があること。ピルもコンドームもそれだけでは100%の避妊はできない。併用して初めてほぼ100%の避妊ができるといえる」
一般社団法人日本家族計画協会の調査(2016年)によると、日本における避妊方法では約8割がコンドームによる避妊となっています。
第1位:コンドーム 82.0%
第2位:性交中絶法(腟外射精)19.5%
第3位:オギノ式 7.3%
第4位:ピル(経口避妊薬)4.2%
第5位:IUD (子宮内避妊具)0.4%
(一般社団法人日本家族計画協会 第8回 男女の生活と意識に関する調査報告書より)
コンドームが避妊方法の主流である現在の日本で、男性任せの避妊の現状を変えるための第一歩がこの「COMAMORI」などの提案と捉えた早坂さん。
そして何より、自ら発信する原動力になったのは高校時代の「気づき」でした。