一部区間をめぐり、存続か廃線かの議論が続いていた富山地方鉄道。今後10年で80億円近くに及ぶ路線維持費の半分を来年度から県と沿線7市町村が負担することが決まり、富山地鉄の新庄一洋社長は29日、保留していた廃線手続きは行わないと明言しました。しかし、沿線7市町村の負担割合は具体的に決まっておらず、29日の検討会でも意見が食い違う場面が見られました。

富山地方鉄道 新庄一洋社長
「当社の負担が減ることによって、維持できる環境にはなるというふうに想定しております。これで存続・廃止議論は終えたい」
記者
「廃線手続きはなしということでいいですか?」
富山地方鉄道 新庄一洋社長

「ないです」

富山地鉄の新庄社長は29日夜、存廃の判断を保留していた本線の「滑川―宇奈月温泉」間、立山線の「岩峅寺―立山」間について、廃線手続きは行わないと明言しました。

路線の維持管理にかかる費用の半分が公費での負担になったことで、全線を存続させる方針です。