子育て支援の取り組みです。
宮崎県日南市では、今年6月から乳児のいる家庭へおむつを無料で宅配する取り組みを始めました。
経済的負担の軽減だけではなく、母親たちの孤立を防ぐ「見守り活動」としても期待が寄せられています。

月に2パック分のおむつを自宅まで定期的に無料で届ける

(垣内沙耶記者)
「日南市の公用車です。トランクにおむつを積み込み、これから職員が各家庭へ届けます」

日南市が今年6月にスタートさせた乳児家庭への「おむつ宅配事業」。

(市職員)「こんにちは。おむつを持ってきました」
(母親)「ありがとうございます!」

県内9市では初めての取り組みで、対象は生後3か月から12か月までの乳児がいる家庭です。

月に2パック分のおむつを自宅まで定期的に無料で届けてくれて、配達日時やおむつのサイズ指定は、LINEを通じて手軽に行うことができます。

(保護者)
「おむつは毎日使うものなので、もう本当に助かってます」

来てくださると、すごく親身にいろんなことを相談しやすい

子育て世帯の経済的負担を減らすおむつ宅配。ただ、目的はそれだけではありません。

(日南市こども課 高妻健二課長)
「この事業を通して、保護者の方々の不安解消や必要な支援につなげてまいりたいという風に考えております」

自宅を訪ねるのは、委託業者ではなく、保育士の資格を持つ市の職員。
直接、顔を合わせて、子育ての悩みを聞き、必要に応じて専門の窓口へつなぐ「見守り活動」も兼ねています。

(母親)「(夜は)結構、頻繁に起きるようになりました」
(職員)「お母さんがきついですね」
(母)「ですね」
(職員)「3時間ごとだと」
(母)「もう慣れました」

日ごろから顔の見える関係をつくることで、保護者が相談しやすい環境を整えています。

(保護者)
「市役所に、こども課に行くとなると、ちょっとハードルが上がるんですけど、こうやって来てくださると、すごく親身にいろんなことを相談しやすいなと思っています」

「切れ目のない子育て支援」を

現在、およそ180世帯が利用しているおむつ宅配。
29日は10か月検診に訪れた保護者らにおむつが届けられました。

(保護者)
「今、物価高だからおむつも高いし。こういう、なんか支援ができて、すごく助かっています」
「子育てで悩んでいることとか、今の成長具合とか、湿疹が出た時とか、どんな対応すればいいかなとかいうのも相談できたので良かったです」

去年、初めて出生数が200人を下回った日南市。

これまでも産後ケアや保育料、それに学校給食費の無償化に取り組んできましたが、来年度からは中学生までだった医療費の助成を高校生まで拡大する方針で、「切れ目のない子育て支援」を目指したいとしています。

(日南市こども課 高妻健二課長)
「今後、SNSやプロモーションサイトなどを通して、日南市が安心して子育てができる街であることを市内外へ広く発信してまいりたいと考えております」

少子化に歯止めをかけられるのか。
自治体の子育て支援はこれからも広がっていきそうです。