受講者には77歳、80歳の女性も

石川県医師会、東京都医師会の皆様のご協力により、重機の提供などの支援が行われました。さらに2024年11月には、大手農業機械メーカーであるヤンマーが町野町で、バックホー(油圧ショベル)などを対象とした小型車両系建設機械特別教育を無償開催し、大石先生や町野町の地元住民、ボランティアの方々20名が受講しました。

2025年12月には、萬学舎の前身団体を中心に第1回となる小型車両系建設機械特別教育を自主開催し、今回は2回目の開催となりました。

今回の講習会には、定員30名に対し、28名が受講し、全員に修了証が授与されました。修了後は、小型車両系建設機械の作業業務に従事することが可能になります。

町野町の地元住民だけでなく、東京、京都など県外からの参加者を迎え、建設・土木関係者だけでなく、さまざまな業種の方が集まりました。

町野町の地元住民のなかには、80歳、77歳の女性も受講に参加し、自力再建や、地元のために出来ることへの関心度の高さが窺えました(受講対象は16歳以上で、年齢制限はありません)。

講習会の1日目は、学科講習と筆記試験、2日目は大川浜で、バックホー(油圧ショベル)の実技講習が行われました。

受講者の77歳女性「最初はとても不安だったが、実際に学科と実技講習を受けてみて、本当に受講してよかったと思った。これからは自宅の敷地内でコツコツ練習し、操作できるようになりたい」

受講者の80歳女性「コンバインに乗っていたこともあり、試験もそんなに難しくないだろうと思い受講したが、学科では先生が何を言っているか意味が分からず、何てところに来たんやろと後悔した。実技ではやってみたら出来たし、面白くて達成感があった。どのように活かしたいかはまだ考えていないが、受講後に『○○の母ちゃんが受けたんなら俺も(私も)受けたかった』と言われて、まわりの人の刺激になったかなと思う。東京から参加した人達と同じグループで、いろんな方から声を掛けてもらえたことも楽しかった」

2日目の実技講習が行われた後の夜には、旧粟倉医院敷地内でバーベキュー懇親会が開催され、受講者同士の交流の場となりました。

大石賢斉先生に、小型車両系建設機械特別教育開催に寄せる想いを語っていただきました。

大石先生「小型車両系建設機械特別教育を、普通自動車免許と同じくらい身近なものにしていきたい。そうすることで、災害時に、自分たちの地域を自分たちで守れる人を増やして行くことに繋がる。ゆくゆくは、いざという時に、地域の中に重機を扱える人が当たり前にいる社会を目指していきたい」

今後は、これまで奥能登では受講機会が少なく、最寄りの受講会場が七尾市だった小型車両系建設機械特別教育を定期的に町野町で開催することで、災害時や地域づくりに役立つ人材育成を目指しています。