30年にわたるメーカーと国との知恵比べが続いた“イタチごっこ”の変遷

戦いの幕開けは1994年。サントリーが麦芽の使用を67%より少しだけ減らして、65%にした発泡酒「ホップス」を発売。ビールより45円ほど安い180円の低価格でヒットします。
すると、国は税率の区分を変えて、麦芽50%以上はビールと同額にしたのです。

第2ラウンドは98年。今度はキリンが、税率が一番安くなる25%未満まで減らした『淡麗』を145円で発売。2001年にはアサヒも『本生』を投入し、市場が大きく広がりました。
この年、大手4社のトップが発泡酒の増税に反対するキャンペーンを展開しましたが2003年、国は麦芽率の低い発泡酒も増税に踏み切ります。
「麦芽がダメなら」とメーカーが次の一手に出たのが、第3ラウンドです。

2004年、サッポロが麦芽の代わりにエンドウたんぱくを使った「ドラフトワン」を開発。「第3のビール」という新たな市場を開拓しました。
しかし、国はこれも見過ごさず、第3のビールを狙い撃ちにして税率を引き上げました。
こうして30年にわたってメーカーと国との知恵比べ、“イタチごっこ”が続いてきたのです。














