陸上からスケルトン、そして山岳スキーへ…

次に挑戦したのが、氷のコースをうつ伏せでそりに乗って滑降するスケルトン…。

29歳の時、日本選手権で4位に入賞し国際大会に出場。

北京オリンピックを目指しましたが…。

池田さん:「いきなり選考基準が上がったので、自分には無理だということで挫折気味になっていたんですけど、ちょうどそのころから山岳スキーという競技を知って、小学校のときからのスキー選手になりたいという思いが膨れ上がってきて」

2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪から正式種目になる山岳スキー。

斜面をかけ登り、滑降してゴールまでのタイムを競います。

スキー場で練習する池田さん。

出場するのは短距離のスプリント。コース内に3か所あるポイントでスキーの着脱の時間をいかに短くできるかが大切です。

2つ目のポイントからはスキーを履いて登ります。

3つ目のポイントでスキーにつけていた滑り止めのシールを外します。

そして滑降。かなりハードなスポーツです。

池田さん:「本当の世界のトップと戦えるというのは、年齢的にもいまが最大で最後のチャンスかなと思ってやっている部分もあるので…」

アルプスの国境警備隊の訓練がルーツともいわれ、雪崩にあったときに救助する道具を持つのこともルールです。

池田さん:「ビーコンといって、雪崩が起きたときに人を助けたり探したりできるようにする。これはシャベル。これはプローブといって、雪崩で人が埋まったらさして、人を探すプローブと呼ばれる棒」