登山とスキーをかけ合わせた山岳スキー。スキーを履いたり担いだりして山を登って滑降するスポーツですが、富山のある小学校の先生が2月の世界選手権に出場します。県マスターズの陸上競技でも優勝する「最速」の女性、その挑戦を追いました。
山をかけ登り、スキーで滑降…。



山岳スキーの世界大会に挑戦する小学校の先生…。
その人生は、まさに全力疾走の連続…。

氷の上を疾走するスケルトン、陸上競技…。

少しでも早く、少しでも強く…。
先生の挑戦を追いました。

富山県射水市、歌の森小学校。

給食の準備をする児童たちの中に、1人の先生がいました。

池田美貴さん36歳です。

去年2月、富山県黒部市の宇奈月温泉で行われた山岳スキーの日本選手権。

池田美貴さんは4位入賞。今年2月、スペインで行われる世界選手権への切符をつかみました。


池田美貴さん:「自分がどこまでできるか試してみたい。自分はもっとできるはずだという思いがあるのと、長野オリンピックを見た時に金メダルとって輝いている里谷選手を見て…」

挑戦しようと思ったきっかけは、長野オリンピックで活躍したスキーモーグルの里谷多英選手だったといいます。
池田さん:「ちょうど小学校6年生の時、たまたまテレビで見て、私もスキー選手になりたいと…」

スキーは得意でしたが、選手になりたいという夢は、心配した家族の反対もあり断念します。


しかし、いつか世界へという気持ちを胸に挑戦を続けてきました。原動力になったのはコンプレックス。

池田さん:「小学校入学したときは100センチしかなくて。そのころは『小さい小さい』と言われて、『そうじゃない、もっと自分はできるんだ』と…」

高校時代に、足が速いことを見出されて陸上部へ。その経験は思わぬところで花開きます。
