持ち帰れない?弱点を成功に繋げた「キャラクター戦略」

JR名古屋駅の名古屋うまいもん通り広小路口にある「ぴよりん」グッズとスイーツの販売店、ぴよりんshopにできた大行列!

待ち時間は最大180分にもなるほど人気になっている商品は、2011年に誕生した名古屋新名物スイーツ「ぴよりん」です。
「名古屋コーチン」のたまごを使ったプリンとババロアをふわふわの食感のスポンジで包んだこのスイーツは、2021年に将棋棋士の藤井聡太六冠(当時)が対局中のおやつとして「ぴよりんアイス」を食べたことから人気に火がつき、全国区の知名度を獲得。累計500万個以上を売り上げ、1日に最大数千個が完売するほどの人気ぶりです。

しかし、ぴよりんの最大の魅力である「繊細さ」が、最大の弱点になっていました。あまりにもデリケートなため、持ち帰るまでに形が崩れてしまう現象が多発していたのです。
この弱点はSNSで「#ぴよりんチャレンジ」というハッシュタグを生み出し、形を保ったまま持ち帰ること自体が一種のゲームとしてトレンド入りする事態に。

また、職人がひとつひとつ手作りしているため、1日の製造数に限りがあり、売上に限界がありました。スイーツの「ぴよりん」だけの売上はもはや"天井"…そこで、運営側であるジェイアール東海フードサービス株式会社が乗り出したのが「ぴよりん」のキャラクターをグッズ化する戦略!

現在では130種類以上のグッズが誕生し、今年6月には専用のカフェもオープン。スイーツ自体の売上の伸び悩みという壁を乗り越え、空前の“推し活”需要を創出することに成功したのです。