JR東日本の交通系ICカードでおなじみの「Suicaのペンギン」が今年度でキャラクターを“卒業”することが発表されました。街の人からは「いるのが当たり前になっていたのでびっくりした」「Suicaのキャラクターはこのペンギンしか思い浮かばない」といった声が聞かれます。

役目を終えるキャラクターがいる一方で、ファンの熱い声によって存続するキャラクターもいます。そんな固定ファンも付く程に活況の「キャラクタービジネス」。矢野経済研究所の調査によると、国内のキャラクタービジネス市場は2兆9000億円にまで成長を続け、また日経クロストレンド編集・副編集長の小林直樹さんによると、今や群雄割拠の“戦国時代”に突入しているといいます。
企業の“見えない資産”ともいえるキャラクターを活用したビジネスの最前線を取材しました。

世代交代の危機からファンの熱意で一転 「ドンペン様」

大手量販店「ドン・キホーテ」のマスコットキャラクター「ドンペン」。
実は、社内ではかつてキャラクターとして重要視されておらず、2022年にドン・キホーテは新しい公式キャラクター「ド情ちゃん」を発表し、ドンペンの“卒業”を告知しました。しかし、この発表に対してファンから「ドンペンが好き」「変わらないでほしい」といった声が殺到し、新キャラは即日撤回に。

ドン・キホーテを運営するPPIHドンペンPJ責任者の二宮仁美さんによると、この騒動を受け、創業会長から社内に「ドンペンはもはや神にも等しい存在」「神様・仏様・ドンペン様」というメッセージが発信されたそう。
それからは、「ドンペン=神」をモットーに、ドンペン商品を続々開発し人気に!
企業側はドンペンの潜在的な人気と、その“見えない資産価値”を再確認することになりました。