安全な岩盤を求めて地中まで深く、深く…

一方で、再建天守閣の重量は約7千トン。文化財である石垣を守りながら、重い天守閣を守るにはーー。

構造計算を担当した服部さんが重視したのは、天守閣を支える丈夫な基礎でした。

地中の頑丈な地盤まで掘り下げ、コンクリートの杭を設けることにしました。

杭の穴は直径2.2メートル。人力で掘り進めていったところ、想定していた場所に岩盤がなく、結果的に地下47.5mの深さまで掘削して、コンクリートの杭を設けました。

「復興 熊本城 Vol.2」より

服部さん自身も、地下40メートルの深さまで降りていったそうです。

天守閣の高さは、大天守が約30メートル、小天守は約19メートルですので、それ以上の長さの杭が地中でひっそり〝仕事〟をしています。

大天守は8本、小天守は4本の杭に支えられています。これが天守閣の“命綱”です。