ウクライナ南部の港湾都市オデーサの歴史地区が世界文化遺産に登録され、同時に存続が危ぶまれる「危機遺産」に指定されました。

ユネスコ=国連教育科学文化機関の世界遺産委員会は25日、ウクライナ南部の「港湾都市オデーサの歴史地区」を世界文化遺産に登録したことを発表しました。また、同時に存続が危ぶまれる「危機遺産」にも指定しました。

「黒海の真珠」とも呼ばれるオデーサは、豊かな文化と歴史で知られていて、去年10月、ウクライナ側が登録を申請していました。

世界遺産条約の下では、ロシアを含む締約国は登録された世界遺産に意図的な損害を与えないことが約束されています。

ユネスコのアズレ事務局長は、「この都市をさらなる破壊から守るという私たちの決意を体現している」とコメントしています。