親魚も資金も不足…ピンチに陥るふ化・増殖事業
影響は、価格だけではありません。将来の資源を守る取り組みも、存続の危機に直面しています。

幕別町にある「猿別川鮭捕獲場」です。
民間の増殖事業協会が、資源を絶やさないように、遡上するサケを捕獲し、卵を人工ふ化させて、稚魚を放流する事業を行っています。
来遊量の減少で採卵用の親の魚の数も減り、卵と稚魚の確保に苦労しています。

幕別ふ化場・三浦一希場長
「一番とれたときで(1日に)2万匹。今年だったら1000匹ちょっと。今は1000匹以上とれているけど、全くとれなかったら数十匹のときもある」
そこで道内9つの管内にある民間の増殖事業協会のうち、8つの管内で、川に遡上するサケを確保するため、定置網を入れる時期を遅らせるなどの自主規制を行いました。
さらに、頭を悩ませているのが、増殖事業の運営費です。
運営費の主な財源は、漁業者からの負担金で、水揚げ高に応じて金額が決まるため、漁獲量が減ると、その分、運営費は減ります。

昨年度、十勝・釧路管内では、施設の建て替えなどのために積み立てている基金、8200万円ほどを取り崩して対応しました。
幕別ふ化場・三浦一希場長
「(去年も)赤字でした。繁殖事業の経営に直結しているので。うちの協会の存続にも関わってくるのではないか。うちらは海に放流したら、あとは自然に任せるしかない」
ふ化事業のために漁を自主規制すると今度は漁師さんの収入が減ってしまうので悩ましいですね。














