下がり続ける回帰率と「養殖」という新たな挑戦

資源を守る取り組みが進む一方で、稚魚が川に帰ってくる確率も低下しています。

▼道内では、これまで年間に10億匹もの稚魚を川に放流
▼放流した稚魚と、4年後に帰って来たサケの来遊数の割合をもとに算出した「単純回帰率」は、2003年のおよそ6%をピークに減少傾向、去年は初めて1%を切る

道総研によりますと、回帰率低下の要因としては、海洋環境の変化によって稚魚が生き残れなくなったことが考えられます。

ふ化事業を手掛ける増殖事業協会の中には、養殖に乗り出したところもあります。

▼日高管内さけ・ます増殖事業協会では、同じふ化場で卵から成魚まで育てる「マスの完全養殖」の実証試験を今年から始めています。

魚種はサクラマス、ニジマス、ドナルドソン(ニジマスの改良種)の3種で、清水勝専務理事は、ニジマスとドナルドソンを掛け合わせて、日高の新しいサーモンを作りたいと意気込んでいます。

天然の資源を守りつつ、養殖技術を上手く活用して安定供給につなげてもらいたいと思います。