長崎くんちの初日に当たる「前日」に、一番乗りで「本踊(ほんおどり)」の奉納を行う「今籠町」。

江戸時代から変わらず本踊を奉納してきた今籠町ですが、今回は完全オリジナルの新作「今籠町波璃大鷲(いまかごまち はれの おおとり)」に挑んでいます。
初春から秋へと移りゆく長崎の情景を、踊りで表現する演目です。
今籠町の傘鉾からインスピレーションを得た花柳寿々初さんのイメージを、地方(じかた)の松永鐡文𠮷さんが作詞・作曲し長唄にしました。
踊町(おどりちょう)復活後 3回目の奉納

今籠町は2009年に57年ぶりに踊町として復活。前回出演時の2016年には、下駄を使ったタップダンスの演出で話題を集めました。

江戸時代に竹籠職人が開いたと言われる今籠町は、現在の鍛冶屋町・崇福寺通り沿いにあたります。近年はマンションが立ち並び、町内130世帯のうち半数以上がマンションで暮らしています。

本格的な稽古は7月に始まりました。長崎くんちでは、踊りを請け負った社中の踊子の出演が多い中、今回、今籠町の踊子は6割が町内在住で、2009年の踊町復帰後、最多です。

新曲長唄「今籠町波璃大鷲」は10人の子ども踊りから奉納が始まります。
子どもも大人と同じ役割を担って欲しいー。そんな町の願いが込められています。
町内の子どもと大人で創りあげる奉納踊
今籠町は今回の奉納にあたり、振付も曲も新しくしました。

踊りの指導にあたるのは花柳流の花柳寿々初さん。半世紀以上、様々な町でくんちの指導に携わってきた大ベテランですが、今籠町を指導するのは今回が初めてです。

大人の踊子は、中学1年生から50代までの6人。このうち町内ゆかりの4人は、日本舞踊の経験がありません。ともに出演する花柳流の姉さん2人にも手伝ってもらいながら、本番に向けて踊りを一から学んできました。

指導にあたる花柳寿々初さんは「表現する(=踊る)ということは、ただ踊ることとは違います。ちゃんと歌詞を理解して、曲も聴いて、それに自分の気持ちを込めて体で表すのが踊りです」と話します。














