長引く残暑も和らぎ始め、聞こえ始めた秋の足音。秋と言えば、食欲の秋です。旬を迎えた果物が食べ放題の観光農園は多くの客で賑わう一方、秋を代表するあの魚は去年とは一転、高値の取引が続いています。
そのワケは。
道端に咲くのは秋の訪れを告げる彼岸花。そんな秋めいた風景の中で今、旬を迎えた果物がリンゴです。
標高およそ500メートルに位置する
島根県飯南町の赤来高原観光りんご園は、今月1日にオープン。赤く色づいた実で枝もたわわになり、連日、リンゴ狩りを楽しむ人たちでにぎわっています。
「採れましたー!」
訪れた客
「お店で買うのと違って、採ったリンゴはすごくおいしい」
「(気温が)ちょうど良かった。今までみたいに暑かったら来なかったかもしれないし、良かった」
赤来高原観光りんご園 中岡啓 代表
「夏がすごい暑くて、雨も少なくて心配したが、味はとても良くなっている。これで夜が涼しくなれば、色も良く付くし、どんどんおいしくなってくる」
こちらのリンゴ園にはおよそ800本のリンゴの木が植えられていて、11月上旬まで、順次、旬を迎える8種類のリンゴが楽しめます。
中学生以上は1人770円で時間無制限食べ放題。
おいしいリンゴの見分け方は。
赤来高原観光りんご園 中岡啓 代表
「日が当たったところは赤くなるが、反対の方、日の当たらないところが黄色くなってくるとおいしい」
食欲の秋、秋風吹くすがすがしい赤来高原で堪能する秋の味覚、いかがでしょうか?
こちらも秋の味覚、香ばしい香りと音が食欲をそそるサンマ。
しかし今年はちょっと手が出にくくなっているようです。
記者 八幡真和
「こちら、スーパーの鮮魚コーナーです。ありました。秋の味覚・サンマがずらりとならんでいます」
松江市内のこちらのスーパーでは、北海道産のサンマを空輸で運び、鮮度のいい状態で仕入れています。
今年の価格は…
マルイ黒田店 濵敬祐 水産マネージャー
「昨年に比べて100~150円アップで(1尾)400円前後での販売をしています。昨年に比べて魚体が小さくなっているので、脂の乗り自体がさみしくなっている」
去年は数年ぶりの豊漁で、身太りのいいサンマを安値で楽しめましたが、今年は一転、1尾400円前後と再び高値に。身も小さめということで、消費者は…
買い物客
「庶民の魚じゃなくなったですね。高いと思います」
今年のサンマの価格が高い理由については…
マルイ黒田店 濵敬祐 水産マネージャー
「昨年の(水揚げが)400トン揚がっているのが100トン前後と聞いていて、当店でも入荷するのが昨年の約半分しか入って来ない」
今年のサンマの不漁について、専門家に話を聞くと…
水産研究・教育機構 冨士泰期 主任研究員
「これまででいちばん漁況として良くなかった年に近い水準の悪さです」
また、漁期が始まる前に海域での生息状況を調べる「推定分布量」でも、今年は、最も少なかった2021年の量をさらに下回っていて、個体が少ないことから不漁が予測されていたとのこと。
長期的な不漁の傾向としては海水温の上昇でサンマが沖合に分布し日本の漁場からいなくなるなどの理由がありますが、今年の原因は調査中とのこと。
考えらえる要因としては…
水産研究・教育機構 冨士泰期 主任研究員
「ひとつは海洋環境の変化によって、生き残りの数が減ることで資源の量自体が少なくなった。もうひとつは、人間の漁獲の影響によって量が減ってしまう」
海の環境と人間の漁獲のはざまで、秋の味覚・サンマは食卓から遠い存在になり始めています。
それでも…
買い物客
「秋ね…いっぺんは食べたいですよね」














