緊張の中で書き終えた一枚の書類。そこには、幼い頃から憧れていたプロ野球選手への思いが詰まっていた。「ずっと目標にしていたプロ野球選手になるっていう部分に、一歩一歩近づいた部分を感じるので、本当にうれしい気持ちでいっぱいです」。一方で、喜びだけではない。高校最後の夏は思うような結果を残せず、U-18日本代表にも選ばれなかった。甲子園や高校日本代表で同世代の選手たちが活躍する姿を見て、菰田は悔しさを口にした。「刺激も受けますし、負けたくないなっていう気持ちにはなりますし、自分の力はまだまだだと思っています」。

だからこそ、ドラフトまでの約1か月半を無駄にはしない。現在は自主練習を中心に、バッティング練習やキャッチボールにも参加。そんな中で行ったフリーバッティングでは、木製バットで右中間、バックスクリーンへ次々と打球を飛ばした。50スイング中、実に25本が柵越え。驚異の柵越え率5割。それでも本人は「結構打てました」といたって冷静だ。