「あなたのせいで口座凍結」49万円だまし取られた女性の告白

こうした偽サイトを入り口に、金銭をだまし取られる被害も発生しています。49万円を振り込んでしまったという40代の女性は、SNSで「ペットのカートを整理したいから2000円で譲ります」という投稿を見つけたのがきっかけだったと話します。

相手から「佐川急便で送る」とURLが送られてきましたが、女性がサイトで手続きを進めようとしても、登録はできませんでした。すると、送り主は「認証が失敗したことで銀行口座が凍結されてしまった」と主張。

さらに、病気の子供の写真まで送りつけてきて「子どもが病気で、その治療費が入っている口座が凍結されたと大騒ぎし始めた」といいます。

口座の凍結を解除するためには「確認のための送金が必要」と説明され、「振り込んだお金は戻ってくる」と信じた女性は、急かされるまま送金を繰り返しました。最終的に、合わせて49万円も支払ってしまったといいます。

「主人にお金を用意してもらったり母に借りたり、いろいろしながら。焦ってしまった」

女性はその後、警察に被害届を出したということです。

詐欺の手口に詳しい元千葉県警警部補の森雅人氏は、この手口の巧妙さを指摘します。

「偽の配送業者のサイトで個人情報などを吸い取った後に、『あなたのせいで私の口座が凍結された、どうしてくれるんだ』と劇場型で運用されているところが非常に巧妙」

「配送業者のホームページで個人情報や口座の情報まで聞かれることは通常の手続きでは絶対ないので、ここでも怪しいと思うポイントがある」

「無料」や「格安」という言葉の裏に潜むリスクを理解し、少しでもおかしいと感じたら、手続きを中断し、冷静に判断することが求められます。