「テロとの戦い」で焦点に “スモーキングガン”とは
テロの波紋は、今世紀の世界に広がり続けている。“スモーキングガン”という英語表現がある。銃を撃ったあとに立ち上る銃口からの硝煙。
フッと息を吹きかける様子は、古い西部劇の決闘シーンではお馴染みだ。間違いなく引き金が引かれた、つまりは「動かぬ証拠」を意味する。
「テロとの戦い」はアフガニスタンをいったん制圧したあと、イラクに向かっていた。
2003年2月、国連安保理で焦点となったのが“スモーキングガン”、この言葉だ。当時米ブッシュ政権の国務長官だったパウエル氏は、傍受した無線の会話や衛星写真をもとに「イラクが大量破壊兵器(多数の人間を殺傷する核兵器や生物兵器)を持っていることは間違いない」と演説した。
開戦派は米・英、これに対し仏・独・露は攻撃に慎重な姿勢を示した。イラクの大量破壊兵器所持の証拠は“スモーキングガン”かどうか、国連の場で1962年のキューバ危機以来となる各国の白熱した論戦が繰り広げられた。














