王室との確執 公務へ復帰の可能性は?

山形キャスター:
では、ヘンリー王子一家とイギリス王室の関係は、なぜこじれていったのでしょうか。

ロイターによると、2018~2019年に私的な手紙が大衆に公開される、ヘンリー王子が「悪質な攻撃があった」と表明するなど、メガン妃がマスコミの標的となりました。

また、アメリカに渡ったあとも、メガン妃からは「長男を妊娠中、肌の色を懸念する発言が王室メンバーからあった」という発言がありました。

そして決定打とされているのが、2023年のヘンリー王子の自叙伝「スペア」です。このなかで、兄・ウィリアム皇太子と「暴力沙汰」に発展したとの暴露がありました。

この冷え切った関係が修復され、ヘンリー王子が王室の公務に復帰することはあるのでしょうか。

JNNロンドン支局 加賀千草 支局長:
現在、その予定はありません。

ただ、2人が王室を離脱するという判断は、故エリザベス女王時代のものでした。

現在はチャールズ国王が即位しているため、チャールズ国王の判断次第で、たとえばヘンリー王子だけ公務に戻る可能性はゼロではないといわれています。

井上キャスター:
警備のレベルについて、アメリカでは夫妻の自費で警備を行っているという話です。イギリスに戻ってくるとすれば、警備レベルを引き上げるべきなのでしょうか。

JNNロンドン支局 加賀千草 支局長:
今朝の現地の報道では、新聞の一面に「without taxpayer funded security - for now」、つまり「税金でまかなうセキュリティは今のところ行われていない」と書かれています。

ただ、これは「今のところ」という皮肉を込めた表現です。王室離脱をした2人なので、公費でセキュリティがつく予定は今のところありませんが、2人はこれを「不服」として過去に訴訟を起こしたこともあります。

一方で、公務を行っていない夫妻に対し、「公費でセキュリティーを強化する必要はないのではないか」という国民の声も多いです。夫婦と国民との意見差は今後どのように埋められていくのか、注目されています。

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<プロフィール>
加賀千草
JNNロンドン支局長
前警視庁キャップ
英国王室・政治・カルチャーなど幅広く取材

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年