お盆の起源と歴史的背景

お盆のルーツは古代インドにまで遡る。お経の多くがそうであるように、サンスクリット語の「ウランバナ」という言葉に由来するとされており、お釈迦様の時代以前から存在していた可能性もある行事だ。

本来のお盆は、月の満ち欠けを基準とする旧暦の7月15日前後(太陰暦では毎月15日が満月の時期)に行われていた。今の暦では8月中旬から9月上旬にあたる。

だから俳句の季語では「お盆」は秋とされている。現在は、関東ではそのまま7月半ばに行う地域もあるが、多くは時期だけ1か月遅らせた8月半ばに行うのが一般的のようだ。

中国には昔から7月に「中元節」という宗教行事がある。これはあの世の門が開き、多くの霊が帰ってくる時期とされ、祖霊を迎え、貧しい人々への振る舞いが行われた。インドルーツに中国の宗教行事が加わり、それが日本にきて更に変わって今の形になったのがお盆だ。

なお、日本の「お中元」の習慣は中元節から派生したものだ。また、台湾や香港では、現代でも中元節に厄払いや先祖供養が盛大に行われている。