尾に注目してみると?

(山陽学園大学地域マネジメント学部講師 米田瑞生さん)
「彗星の尾に注目してみると、ぼんやりとした幅の広い尾と、右下方向に鋭く長く伸びた尾という、2種類の構造が見えます。

前者は主に「ダストテール」と呼ばれるもので、彗星から放出された塵が太陽光を散乱して光っているものです。

一方、後者は「イオンテール」と呼ばれるものです。彗星から放出されたガスが、太陽からの紫外線によって電離し、イオンと電子が存在するプラズマ状態になります。

このプラズマは太陽風の影響を強く受けるため、太陽から遠ざかる方向へ吹き流され、細くまっすぐな尾を作ります。

この彗星は現在、夜明け前の空、くじら座の方向に見えています。肉眼では見ることができませんが、スマートフォンの夜景モードなどを使って撮影すれば、その姿を捉えられる可能性があります。次にこの彗星が戻ってくるのは、約5年半後です」