市民プールが売っているのは、「涼しい2時間」
同じことが、市民プールでも起きています。千葉市の稲毛海浜公園のプールは、おととし、16日間の夜間の試験営業に7,000人が来場しました。去年から本格的に夜間営業を始めて、今年は8月のあいだ、夜8時まで営業しています。料金は大人2,000円です。
千葉県柏市はナイトプールを去年の9日から19日へ増やし、横浜の本牧市民プールは関係する条例や規則を改めて、夜9時まで営業できるようにしました。岐阜県大垣市には、営業が終わったあとの市民プールを、飲食の屋台とDJが入る夜だけの「プールレストラン」に変えた例まであります。泳ぐのは禁止で、プールを「夜の涼しい水辺」として売り直したのです。
昼間に使えなくなった公共施設が、時間の使い方を組み替えて、暑さをビジネスチャンスに変え始めています。市民プールが売っているのは、水ではなく「涼しい2時間」なのです。
イオンは、モールの中に「公園」を作った
時間をずらすのが難しければ、場所を移す。それも屋内へ。イオングループのイオンファンタジーが去年開いた屋内施設「のびっこピクニック」は、愛知県春日井市のイオンの3階、約2,000平方メートルのフロアに、人工芝の広場と、砂場、ブランコ、滑り台という「公園の三種の神器」をそろえました。1日遊び放題のフリーパスは大人500円。専用スペースなら飲食の持ち込みも自由で、最長9時間いられます。
全国10施設の分析では、平均気温が32度前後の週は、26度前後の週より来客が3割ほど多かったそうです。外の公園が暑くて使えないから、家族が冷房のきいたモールの中の公園に集まっているのです。














