夏の高校野球愛媛大会で部員17人ながら、初の準優勝を果たした松山学院高校硬式野球部。

しかし、快進撃のあとに待ち受けていたのは厳しい現実でした。

それでも、小さなチームの大きな挑戦が始まっています。

■17人の快進撃から一転…グラウンドには4人の姿

夏の甲子園が開幕した8月5日。

ほんの数週間前まで、17人の活気ある声が響き渡っていた松山学院のグラウンド。
しかし今、広々としたグラウンドで白球を追う姿は、わずか4人となりました。

この夏、愛媛大会で旋風を巻き起こした松山学院高校野球部。
前評判は決して高くありませんでしたが、エースの佐藤大翔投手が急成長を遂げ、積極的な打撃陣と相まって快進撃を続けます。

準々決勝では第3シードの西条を撃破。

準決勝では勢いに乗る松山北を退け、初めて決勝へと駒を進めました。
最後は第1シードの新田に敗れたものの、わずか17人でたどり着いた準優勝は、愛媛の高校野球史に鮮烈な足跡を刻みました。

(阿保監督)
「この子たちに学ばせてもらいました。これからの部活動の在り方、選手の指導の在り方、いろいろ勉強させてもらいました。優勝は次に取っておきます」

しかし準優勝の余韻に浸る時間は、長くありませんでした。

チームは 新たな課題に直面します。

3年生が引退すると、新チームの部員は2年生1人、1年生3人のわずか4人。
ボール回しもままならず、内野のポジションすら埋まらない。
シートノックすらできない、あまりにも厳しい現実です。

キャプテンを任された吉田仁選手も一時はユニフォームを脱ぐことを考えました。