「未来に対する安心感」の不足? 個人消費が伸びないワケ

高柳キャスター:
景気が良くなっていると感じている高所得層は、何にお金を使っているのでしょうか。

【高所得層 何にお金を使う?】
・アクセサリー類
・海外旅行
・新車など
※内閣府・総務省の分析 6日発表

高所得層の消費が経済を活性化させているという側面と、格差が広がっているという2つの側面があると思います。物価高でも、なぜ高級品を買えているのでしょうか。

TBS報道局 経済部 藤原由季子 記者:
現金の価値は、物価が上がればある程度目減りしていきますが、所得に関わらずみんな一緒です。

何が違うかと言うと、高所得層は株式や投資信託などを行っており、日経平均株価の好調な値上がりを背景に、金融資産が増えているというデータが出ています。

金融経済教育推進機構によると、世帯年収1200万円以上の人たちは、株の値上がりなどにより、2年間で1730万円の資産が増えたという調査結果があります。

井上キャスター:
投資ができる人は恩恵を受けられるけど、投資ができない人はどんどん差が開いてしまいます。

これまで日本は「分厚い中間層」と言われた時代がありましたが、ある程度は仕方なくても、これだけ二極化が進んでいくと、機会の平等が失われたり、チャンスすら与えられなかったりする場合もあります。

投資したいけれど投資のチャンスすらないという人と富裕層の格差が生まれると、経済成長を阻害すると思いますが、日本経済はどうしていくべきなのでしょうか。

会社経営者・投資家 池澤摩耶さん:
そのためにNISAという制度が生まれて、「少しでも投資しよう」「株価と一緒に資産を増やそう」という動きがあったと思います。

しかし、個人消費が伸びないのは、収入が多いから、株式をたくさん持っているからではなく、やはり未来に対する安心感がないからです。

「来年も大丈夫だ」と思えば人はお金を使います。しかし、「来年はちょっと危ないぞ」と思い続けているから、なんとなく節約モードになっていきます。

「未来は大丈夫」というマインドの差だと思います。