2026年4月から6月までのGDPが発表され、3期連続で増加していることが分かりました。
しかし、実感はあまりないかと思います。取材すると、全く違う『2つの現実』が見えてきました。

GDP3期連続プラスも「実感がない」 その正体は“統計の罠”か

高柳光希キャスター:
GDP=国内総生産とは、国内でどれだけお金を稼いだかを示す、経済力の指標のことです。

8月17日に発表されたGDPでは、3期連続でプラス、直近9か月で見ると上向いているということです。

国全体で見てみると景気は上昇傾向にはありますが、多くの人の感覚では、「物価ばかり上がっていて実感がない」という人がいます。

このズレの正体は“K字型経済”です。

▼日本は暮らしが良くなったと感じてお金を使うようになった富裕層
▼生活が苦しくなり消費を切り詰めるようになった庶民層
以上の2つに分かれていて、その形がグラフで“K”に見えるということで、“K字型経済”と呼ばれています。

富裕層と庶民層で2層あるのに、景気が上昇しているというのはどういったものが関係しているのでしょうか。

TBS報道局 経済部 藤原由季子 記者:
今回発表されたGDPは、個人消費は横ばいになりました。
なぜ実感のズレが出てきてしまうのか、それは“統計の罠”と言われます。

“K字型経済”のK字の上の層は約2割、下の層は8割と言われています。

層ごとの夕食代で見た時に、以前は▼所得が低い8割の層は牛丼に卵のトッピングで「750円」の夕食、▼所得が高い2割の層は高級寿司「5000円」を食べていたとします。

すると、平均は「1600円」になります。

年々物価が上がっていく中で、現在は
▼8割の層は、卵のトッピングをやめて牛丼だけで「500円」。▼2割の層は、給料やボーナスが上がることで、高級寿司「8000円」。

すると、平均は「2000円」になります。

平均だけを見ると、消費が伸びているように見えるため、景気が良くなっていると見えてしまいます。

景気が良くなっている実感がない8割の層の生活の苦しさが、隠れてしまっています。

井上貴博キャスター:
平均は上がっているけど、格差は広がっているということですね。