1月22日、神戸市兵庫区の3階建ての集合住宅で火事があり、4人が死亡、4人が意識不明の重体となっていましたが、兵庫県警によりあすと、重体だった40代男性の意識が回復したということです。これで死亡4人、重体3人、重傷1人となっています。
【写真を見る】4人死亡3人が重体…『焼け焦げた壁』火事現場の状況は?
22日午前1時半ごろ、神戸市兵庫区湊町1丁目にある3階建ての集合住宅で「火事です。黒煙が窓から出ている」と消防に通報がありました。
警察などによりますと、消防車31台、約100人態勢で消火活動を行い、火は約3時間後に消し止められましたが、この火事で建物300平方メートルのうち1階と2階の計約60平方メートルが焼けて、現場で4人の死亡が確認されました。
死亡した4人はいずれも集合住宅の住人とみられる成人男性で、1階から見つかったということです。
このほかに40代~70代の男性ら4人が病院へ搬送されました。警察によりますと、3人が意識不明の重体、40代の男性が意識が回復して重傷だということです。
警察によりますと、出火当時建物の中には30人ほどがいたとみられるということです。
警察と消防が火事の原因などについて詳しく調べています。
現場はJR神戸駅から南へ約1km離れた住宅などが立ち並ぶ地域です。
集合住宅の住人「部屋の中が真っ白な状態…ガラス越しで真っ赤に」
火事があった集合住宅の近くに住む21歳の男性はMBSの取材に対して次のように話しています。
「焦げ臭いにおいで火事に気付きました。1階部分から大量の白い煙が上がっていた。建物からハンカチで手を押さえながら次々と住人が避難をしていました。まさかこんな近所で大きな火災が起こるとは思わなかった。気が動転しましたが、消防車が来ておらず、消火器がないか探して現場に持っていきました。早く消防が来てくれないかという思いでした」
集合住宅に住む男性は次のように話しています。
「寝ていたら1階の外で女性が騒いでいた。部屋の中が真っ白な状態だった。1階の部屋の一部がガラス越しで真っ赤になっていた」