―――中村名誉教授、大胆予測の二つ目の理由は「ドローン兵器を提供するイランがロシア離れの動き」か。

ウクライナのインフラを攻撃しているのは、イラン製の「シャヘド136」が多いというのですが、そのイラン外相が先日「クリミアなど一方的に併合した地域は、ロシアと認めない」とトルコメディアに発言をしたそうです。昨夜入ってきたニュースで私もびっくりしました。

国際的に孤立するロシアを支援しているのは北朝鮮とイランと言われていて、ドローンがロシアに輸出されてたわけですけども、このタイミングでおそらく総攻撃を仕掛けるであろうロシアに対して、イランはちょっと距離感を持とうということだと思うんです。これはロシア国内でも大変な話題になっています。

イランがなぜこんなことを言い出したかっていうと、アメリカからイランに対して非常に厳しい経済制裁かかってますので、もっと経済制裁がかかるんじゃないかというところを、どうやら危惧したのではないかというふうに考えられます。ロシアには痛手、あとは北朝鮮しかいないっていうことになりますから。

―――ロシアはベラルーシと非常にいい関係を築いていて、ベラルーシからキーウを攻める、という話もありますけれども、ベラルーシとはどうなんですか。

ベラルーシの動きが悪いんです。昨日だったと思いますが、ラブロフ外相が直接ルカシェンコ大統領に会いに行ってるんです。ですからおそらく首都キーウへの総攻撃をベラルーシからもう1回狙っていく。その調整にラブロフ外相がルカシェンコ大統領のところにこのタイミングで行って説得しに行ったと思います。ベラルーシからキーウに出ていくことは認めるんでしょうけれども、ベラルーシ軍が関わることに対しては、ちょっと躊躇している状況なんですね。