北へ北へと分布を広げている

楯築遺跡(岡山県倉敷市)で撮影【さらに画像を見る】

──ウスバキトンボの行動範囲は?

(東洋産業 大野竜徳さん)
「ウスバキトンボは、水田や一時的な水たまりなど、いつ水がなくなるか分からないような場所にも産卵します。

そんな不安定な水場でも、短期間で成長して次の世代を送り出し、また旅を続けることが、このトンボの大きな強みです。

私たちの頭上を飛んでいるウスバキトンボは、中国や東南アジアなどの南方地域から日本へ北上してくるから海を越えてやってきた個体もいるかもしれませんが、日本生まれ日本育ちのものもいます。

日本に到着した個体が産卵し、そこで生まれた次の世代、そのまた次の世代、と世代を超えて、いま北へ北へと分布を広げているのです」