一度は資金と人手不足を理由に休止の方針が示されながらも、寄付などで復活を遂げた「米子がいな祭」の花火大会。9日夜、米子の夏の夜空を彩りました。

米子の夏の夜空を彩った8000発の花火。
一度は休止の方針も出された米子の夏の風物詩は、広がった支援の輪によって大輪の花を咲かせました。

米子市 伊木隆司 市長
「53回米子がいな がいな がいな祭の開会です」

伊木市長の開会宣言で始まった「第53回米子がいな祭」。陸上自衛隊によるパレードが祭りのオープニングを華々しく飾りました。

8日、気温35度を超える中始まった暑い熱いがいな祭。「がいな太鼓」や「よさこい」に続き、日も暮れはじめた頃。

駅前を埋め尽くしたのは総勢29チームのがいな万灯です。

高さ10メートルにもなる万灯による妙技が次々披露され祭の盛り上がりは最高潮に。

暑い熱い一夜が明けた9日、いよいよ祭のフィナーレを彩る花火大会当日。赤いシャツを着たスタッフたちは慌ただしく動きます。

米子がいな祭 花火責任者 小田斉さん
「花火業者さんと先ほど最終の打ち合わせを終えたところです。今もう本当にバタバタですけどあと30分でもうあがりますのであとはやるしかないって感じですね」

今年の花火大会をめぐっては、資金や人員の不足から一度は休止の方針が出されたものの、多くの寄付が集まり一転して開催が決定。スケジュールはすべて遅れ、準備は急ピッチで行われていました。

米子がいな祭 花火責任者 小田斉さん
「本当にたくさんの方にお手伝いしていただきましたし、市民や企業の方から応援の声も実際にいただきましたので大変でしたけど花火大会ができることになったということで感無量ですしあとはもうあげるだけなので、それしかないです」

多くの人の支えによって実現した今年の花火。特別な思いを乗せ、いよいよ打ち上げの時を迎えます。

「5・4・3・2・1、点火」

米子の夜空を色鮮やかに染めた大輪の花。
一度は開催が危ぶまれただけに、夜空を見上げる観客の感動もひとしおです。

観客
「今日は知り合いと来たんですけど、みんなできれいな花火を見ることができて次回も来たいなと、とても思いました」

「最後のところが去年よりもすごかった。(花火が)無くなったら嫌だなって思ってた」

スタッフも感慨一入です。

米子がいな祭 花火責任者 小田斉さん
「いやー、泣くのこらえてました。最初からずっと我慢してました。花火大会を皆さんの支援で開催することができたって観客の皆さんから拍手をいただけたってのがすごく嬉しかったなと思います。そこから始まったんで」

花火の余韻は残りますが、スタッフたちの仕事はまだ終わりません。

米子がいな祭 花火責任者 小田斉 さん
「花火は終わりましたけど、がいな祭は終わってませんのでこれ片づけて最後きれいにして終わるという事で明日もまだあります」

半世紀以上にわたって続く米子の夏の風物詩、米子がいな祭。市民の力でつないだ祭りの伝統はどう来年に受け継がれていくのか、来年の夏に向けて再び注目が集まることになります。