中国発ファストファッション大手SHEIN(シーイン)は、事業モデルを踏まえると、企業価値は220億-250億ドル(約3兆4800億-3兆9500億円)が妥当だとブルームバーグ・インテリジェンス(BI)が分析した。同社が今年最大級となる新規株式公開(IPO)を準備する中、焦点の一つとなっている企業価値について新たな目安を示した。

BIの試算は、シーインの企業価値を2027年の予想利益の約13-15倍と評価している。運送料や関税による打撃が26年の業績を圧迫するとして、一段と平常化した収益水準として27年を基準に用いた。消費・テクノロジー担当アナリストのキャサリン・リム、ジェイソン・チュー両氏は、利益が27年に16億7000万ドルまで回復し、その後29年まで年率約20%で成長すると予想している。

両氏は10日のリポートで「SHEINの企業価値評価では、低迷する26年の業績を基準とするのではなく、27年から成長率と利益が平常化するとの見通しを前提とすべきだ」と指摘。この評価には、中国とつながりを持つ電子商取引(EC)プラットフォームである一方、消費者トレンドの変化に迅速に対応できるサプライチェーンを備えた世界的なファストファッション小売企業でもある同社の独特な位置付けが反映されている。

この試算は、一部投資家が求めてきた約300億ドルの評価額を下回り、23年の資金調達ラウンドで付いた660億ドルの半分にも満たない。SHEINの評価額は22年のピーク時には約1000億ドルに達していた。成長が鈍化し、規制や貿易を巡る圧力が強まる中、市場の期待が大幅に低下したことを浮き彫りにしている。

同社は7月、売上高の伸びと収益性が鈍化していることを明らかにし、企業価値への下押し圧力が一段と強まった。

原題:Shein Valued at $22 Billion to $25 Billion Ahead of IPO, BI Says(抜粋)

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