視覚障害者たちの戦争 動員された人の“思い”は

喜入キャスター:
戦時中、視覚障害者というのは非常に弱い立場に置かれていまして、音が聞こえても逃げるのが難しい。そして「役に立たない」と後ろ指を指されて戦争に参加するよう仕向けられた。その中で習得した、聞き分ける技術すらも役立たないという。非常に酷い時代だったと思います。

上村彩子キャスター:
目が見えない中で近づいてくる敵機の音に耳を澄ませる。その恐怖というのは、どれほどのものだったかと思います。

女性や子ども、そして障害者まで、何らかの形で誰もが戦争に関わることが当然となっていた。その当時の切迫さを改めて感じました。

喜入キャスター:
その中で、視覚障害者の戦争参加というのは、「美談」として利用されていくんです。

実際に防空監視の任務についた視覚障害者の男性はこのように話しています。

「また、あんな時代が来るならば、その前にこの世を去ってしまいたい」

そこには差別に押しつぶされて、負い目を感じながら、戦争に参加せざるをえなかった悔しさ、悲しさが表れていると思います。

戦時中はこんなにも残酷な形で差別が作用したということを忘れてはいけないと思います。