真庭市の酒造会社 辻本店(※辻は一点しんにょう)が新しい日本酒を発売しました。市内の別の酒造会社と「仕込み水を交換する」という試みでこれまでにない味わいになっているといいます。

栓を開くと熟成し、どんどん味が変化するといいます。真庭市勝山の酒造会社 辻本店が21日から販売をはじめた御前酒ハッコウズ2022です。真庭市内の2つの酒造会社が、互いに「仕込み水を交換する」という試みで誕生したこれまでにない味わいの日本酒です。

辻本店の仕込み水は「軟水」ですが、これを「大正の鶴」などの銘柄で知られる北房地区の落酒造場で使われている「硬水」と交換。酵母のコントロールが難しかったといいますが、納得の味に仕上がりました。

(辻本店 杜氏 辻 麻衣子さん)
「いつも御前酒飲んでくださっている方はいつもと違うなと、一口飲んだら分かっていただけると思う。御前酒の良さと大正の鶴の水の硬い感じと楽しんでいただけるかなと思います」

一方、こちらは落酒造場が辻本店の軟水で作った大正の鶴ハッコウズ2022。軽やかな味わいが特徴で1月に発売されました。

(辻本店 杜氏 辻 麻衣子さん)
「落さんと最低3年はやろうねと約束したので、何かしら技術交流できるような共同醸造をしたいと思っています」

真庭市の日本酒メーカー2社が共同で作る新たな味わい。今後、さらなる展開がありそうです。