泳ぎの変化

周りの人とぶつかりあった時期を乗り越え、鈴木選手が会得したのが、世界のトレンドに乗る新たな泳ぎ。
松田さんにそのトレンドの変化を解説してもらった。
松田
「平泳ぎのトレンドはグーっと伸びてゆっくり大きく泳ぐのから、今の世界の全盛はピッチ・速いテンポで押していく泳ぎ。広く大きい方が水をかけるけど、それでは今の高速化にはついていけない。蹴り続けるっていう足のスタミナが必要だし、この泳ぎに移行していくのは並大抵の努力ではない。今までの価値観とか成功体験を全部変えて、今までの泳ぎを0にするぐらいの大きな変化」
松田さんも全く違うと語る泳ぎの変化だが、鈴木選手はこの泳ぎに30歳を過ぎて挑戦。
ベテランの領域で一から泳ぎを変えたのだ。
鈴木
「最初やれって言われた時はすごく怖かったんですね。バテてもいいから、とりあえず練習でやってみろって言われて。実際バテてプールサイド見たら神田監督がめっちゃ笑ってるんですよ。でもこれ繰り返さないとできないからって言われてから毎日そんな練習が入ってきて」
松田
「バテながらも何度も繰り返して会得していったんですね」鈴木「他の選手に比べて、私はわかりやすく言うなら才能がないので。技術的な面でのずば抜けた技術の才能がないからこそ、人一倍何回も繰り返して自分の中に取り込んで、ようやく形にして、それが体現できるっていうようなタイプなので」
年齢を重ねても一切、手を抜かないその姿に、周りの人は彼女を「努力の天才」と呼ぶ。
愚直な取り組みの結果、手に入れた新たな泳ぎで今回5度目のアジア大会に挑む。
鈴木
「一番の目標は自己記録の更新からの日本記録の更新。50mと100mはどちらも狙える位置にいると思うので、しっかりと積極的に狙いたいですし、やり慣れた環境でのレースができるということで、しっかり強みは出していきたいなと思っています」
今なお進化を続けるベテランスイマー、鈴木聡美選手。
競泳代表史上最年長での日本記録更新へ。
もうすぐ5度目のアジア大会がやってくる。














