治療には金銭的な余裕が必要、中長期的な影響にも支援を
山本恵里伽キャスター:
山形県の調査ではこんなデータもあります。
「コロナ後遺症が社会生活に影響がある」とした72人に、仕事や学校への影響を聞いたところ
「休んだ」……37人
「辞めた」……2人
と答えているんですね。
小梶さんは「コロナ後遺症にもいろんな治療が出てきているが、金銭的な余裕がないと受けられない状況。仕事もできない状況では満足な治療を受けられないこともあるので、社会的支援があるといい」と話していらっしゃいました。
小川彩佳キャスター:
宮田さんは、このコロナの後遺症についてはどうご覧になっていますか。
データサイエンティスト 宮田裕章 慶応大学医学部教授:
今、5類への見直しの議論が進んでいます。短期的な問題では重症化率が下がったという点において、確かにそういったタイミングであるんですけど、もう一つこの中長期的な影響ですよね。
やはり風邪とかインフルエンザとかと比べると、ロングCOVIDといわれる症状は非常に特徴的な部分なので、見直しをしていく際に、こういった人たちを取りこぼさないようにどう支えていくかということも考える必要がある。
例えば、無症状から感染するケースがどれぐらいになるのか、まだ未知数なんですが。こういった場合を考えると、倦怠感だったり抑うつだったり、症状の部分から支えていくなど、色々なアプローチを考えていく必要があるのかなと思います。