それでも、作り方を学ぶ体験会を開くなど伝統の味をつなぐ取り組みが行われています。
この日開かれた体験会には、地元の2人が参加しました。


(体験した人)「簡単そうにやっているが意外と難しかった、そばを打つところからここまでする作業は手間がかかってうんと大変だったろうな、手も冷たかっただろうし」
「私も何十年も前にこっちに来て雪大変だなと思ったけど、そのところでこうやっているんだなというのが改めてやってみて分かった」
体験会は、作り方を教える「先輩」にとっても、結婚して信濃町に来た頃を思い出す貴重な機会になっています。
(凍りそば作り歴20年・宇都宮波子さん)「せっかく信濃町にきたからそば打ちくらい覚えたいなと思ってお母さんたちに教わった、そば粉100パーセントで打つ技術というのは今までのお母さんたちみんなできてたからそれが無くなるのは寂しい」
(凍りそば作り歴20年・清水久美子さん)「継続して作っていってくれる方々がいればいいと思うが、私たちがそれを継続してやる体力がないのできょう(体験に)来てくれてやってくれた人が続けてくれたらいい」

寒さが厳しい、雪国の風土が作り出す「凍りそば」。
時を経ても変わらない地域の味を、つなぐ取り組みが続いています。