大分県別府市のシンボルとして長年親しまれてきた別府タワーが生まれかわります。来週のリニューアルオープンを前に新たな魅力を取材しました。

1957年に完成した別府タワーは日本で3番目に建てられた高層タワーで、国の登録有形文化財に指定されています。不動産事業や観光事業を展開する企業「開世通商」がおととし所有権を取得。去年5月から大規模な改修工事が行われてきました。

(開世通商・古谷貴司さん)「竣工当時の姿を取り戻そうということで鉄塔の色が以前は濃いグレーだったがライトグレーに変わった」

改修工事では避雷針を付け替え、高さがこれまでの90メートルから100メートルに。またネオン広告はなくなり、タワー全体がLED照明によってライトアップされます。

(開世通商・古谷貴司さん)「キタハマデッキは芝生を敷いてみなさんに開放的な空間を楽しんでもらいたいと設置した」

リニューアルの目玉となるのが5階に新設された屋外テラスです。タワーを間近で見ることができるほか、テーブルやソファが設置され、憩いの空間に仕上がっています。また、展望台は16階と17階の2フロアで全てのガラスが張り替えられました。宇宙港にちなんだトンネルやプロジェクターを駆使したフォトスポットなど新たなアトラクションがお目見えします。

(開世通商・古谷貴司さん)「特に力を入れているのがライトアップなのでコロナ禍で光を失った別府観光に光を灯していきたい。これから100年先も別府タワーを守っていけるようにがんばっていきたい」

コロナ禍で打撃を受けた別府観光の起爆剤として期待が高まる新生・別府タワー。1月27日にリニューアルオープンを迎えます。